
住友建機リサイクル紀行_2026年発刊
大町市は長野県北西部にあり、西に険峻な北アルプスを望み、黒部立山アルペンルートの長野県側の入口として、また黒部ダム建設の基地として名高い町である。その町で江戸時代から続く荒山林業で、働きながら山仕事を学んでいた都会出身の3人が、平成 12年に独立して山仕事創造舎を創業した。その後、4人目のメンバーが加わり、組合員が平等に責任を持つ組織にと企業組合を設立し平成14年に法人登記した。現在出資した組合員19名、未加入者を含めると28名の組織になっている。
山仕事創造舎の香山由人代表理事にお話を伺った。
「企業組合とは個人の林業技術者の出資による共同経営法人です。組合員の過半数が実際に事業活動に従事していることが必要で、出資金額に関わらず、一人一票の議決権を持つなど人的つながりを重視した性格を強く持っています。一般の会社のような一体型の事業経営をする場合や、個人事業の集合体として分散型の経営をする場合など、フレキシブルに様々な形態での事業展開が可能です。実際の事業運営では出資金額などによる上下関係は無く、すべて話し合いによって共同で仕事を進めています。組合員全員が営業力を持ち、自分の住む地域で山仕事を見つけだして作業することが基本です。
現場も従業員が車で一時間程度を通勤範囲としていて特に決まったテリトリーはありません。作業システムとして、現場を設計監理できる人間が10名ほどいます。それぞれがその現場に人と機械の手配をして作業する形態をとっています。機械類もチェーンソーなどの手道具類は個人所有として、個人で持てない高性能林業機械などは組合で購入し、組合管理で使用しています。

組合の事業として、育林、素材生産、薪炭製造、支障木伐採、森林・林業コンサルティング、森林ボランティアの育成、森林レクリエーションなど事業があげられます。
素材生産量は昨年度12,000㎥でした。今年度は15,000~16,000㎥の予定です。目標は立てていませんが、人数をあまり増やさないで、丁寧で綿密な森林経営計画を立て、管理面積を増やすことが重要だと考えています。将来どれだけのエリアまでカバーできるかは機械とのバランスが関係してくると思っています。以前は間伐作業が主体で広葉樹も多く、高性能林業機械を購入しても年間フルに使う自信がありませんでした。しかし機械化すると生産性が上がり計画どおりの償却ができることがわかりました。そして、ハーベスタを本格的に必要としたのが、アカマツの松枯れの問題でした。

SH135-3B+KESLA25SHは、アカマツの木の曲がり、枝の太さを考慮すると最適の機械です。初めてKESLAのストローク式を見た時、これしかないと思いました。ストロークの良さは基本的なパワーの強さで枝を払うことだけではなく、材を持ち上げながら作業することがポイントです。斜面の木をつかんで集材しながら製材ができる。スピードが遅いと感じるが、この遅さが安全と品質の向上につながっているといえます。
日本の森林の品質はまだまだ低い部分があります。正しい手入れ、適切な間伐ができていないため、生産性の高い森林になっていない。木の配置も間違っていて組立し直さなければならない山もある。正しく設計されていない山は、設計の悪い工場で良い製品を効率よく生産できないのと同じです。生産林として森の価値を上げることが大切だと考えています。」
引用: 森友vol.10(2018年11月発刊)

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