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住友建機製の金属リサイクル機械を導入頂いているお客様をご紹介いたします。
岡山県倉敷市の歴史は古く、およそ2万年前の旧石器時代に人が住んでいた遺跡が見つかっている。江戸時代には物資輸送の要衝として栄え、幕府が直轄する天領となった。戦後に沿岸部を埋め立てて形成した工業地帯には1961年に川崎製鉄(現・JFEスチール)水島製鉄所が開設され、鉄鋼業も盛んになった。倉敷で資源リサイクル事業を行う田中商会(本社=倉敷市中島、田中剛社長)がリニューアルしたJTRY水島(倉敷市水島)を訪れた。
1901年(明治34年)の創業以来120年あまりの歴史を持つ田中商会は、現在5部所7事業所のもと製鋼原料、非鉄金属、製紙原料を中心とした資源リサイクル事業を展開する岡山屈指の老舗リサイクラーだ。主力の鉄スクラップは月間8000㌧を扱う。近年は産業廃棄物および一般廃棄物の収集運搬や産業廃棄物処理事業も手掛けており廃棄物の扱いを強化している。2020年には雑品などの破砕・AI選別ラインを有する玉島工場を開設。プラスチック類などのマテリアルリサイクルの機能も拡大した。『リサイクルで地球を護る。』をテーマに国益を重んじつつ社会貢献に努めることを是としており、国内資源リサイクルの更なる推進に向けて挑戦を続ける企業だ。
2024年12月現在、田中商会は本社工場に計3機の住友建機製マシン(SH250- 6MH、SH135X-7、SH330LC-7)を導入している。2025年1月には、JTRY水島にSH250-7LMの納車が決定。アタッチメ ントに鉄骨切断機を搭載して鉄スクラップの切断加工を行う予定だ。 田中社長は機械性能やサービス体制といった住友建機のトータルバランスを評価しつつ、機械のプロ目線に立ったアドバイスや提案を期待している。万が一、機械が故障した際に原因を「使用上の問題」とだけ指摘されてもユーザー側に打つ手は無い。適切な対処や安定した運用を続けるためには現場や作業内容を理解したプロ目線でのアドバイスが必要になる。田中商会は資源リサイクル業をサービス業と捉え、顧客の困りごとを徹底的に研究しながら課題解決を図ってきた。現場の営業やスタッフもプロの視点と技術を持って日々の仕事に取り組んでいる。金属リサイクル向けの建設機械に強みを持つ住友建機にもプロフェッショナルの目線に立ったアドバイスや対応が求められている。・・・・・・続きはこちら
2023年5月に本社工場に導入した「SH330LC-7」は、同社における主力機のひとつとして鉄骨などの鉄スクラップの切断加工処理を行っている。
住友建機リサイクル紀行 Vol.41はこちらから2025年に開催される国内最大級のイベント「大阪・関西万博」の開幕が今年4月に迫っている。万博の目的のひとつが、人類が築いたアイデアや技術をもとに将来の展望を示すということだ。万博会場と同じ大阪市内で金属リサイクル事業を行う平成商会(本社=大正区鶴町、柳隆一社長)は、誠実な商売で信頼を重ねつつ、柔軟なアイデアと実行力で業界イメージの向上や新時代における企業経営の確立を目指した取り組みを続けている。
平成商会は柳社長の父・柳茂盛氏(現会長)によって1989年(平成元年)2月に設立。新時代の元号を社名に冠し、大阪市港区でスタートした。2004年に大正区の現在地に移転。2011年には隣接地を買収してヤードを拡張した。現在の敷地面積およそ7300㎡は大阪市内で最大級だ。都市部から近い広大なヤードの機能性とスタッフの機動力や技術力を強みに、現在は鉄スクラップを月間3000㌧ほど、非鉄・雑品スクラップを月間1300㌧ほど取り扱い、再生資源に加工して国内外のユーザーへ供給している。鉄スクラップは、域内の発生・流通量や設備の設置状況を考慮して、油圧シャーなど の加工処理機械を保有しない独自のスタイルで運用を続けている。主力は月間1000㌧を扱う大型構造物などの解体だ。ガス切を施す大型構造物の処理は、技能者の高齢化や人員不足の課題があり、鉄スクラップの中でも対応が難しい商材とされる。平成商会はこうした処理困難物の受け入れも積極的に行い、ユーザーの幅広い要望に応えながら実績と信頼を重ねてきた。
平成商会のヤードで稼働するマシンは、グレーを基調にブルーのラインをあしらった「平成商会カラー」に彩られている。メンテナンスや清掃が徹底されており、ボディは周囲の風景を映し出すほどピカピカに磨き上げられている。その姿を目にした来訪者の一人は「カッコいい」と声を漏らしていた。オフィスの内装やスタッフの作業着と同様に「現場で働くマシンも会社のPRにおいて戦力になる」と柳社長は話す。平成商会において人材確保は経営上の重点項目だ。若い人たちに「この重機を操縦したい」と直感的に感じてもらうことは、現場スタッフの採用において重要な要素になるという。住友建機は2021年末に初号機(SH250- 7MH)を納入、250クラスのマシンは平成商会で初めての導入になった。きっかけは、 住友建機の担当スタッフによる定期的な飛び込み訪問だった。1週間、住友建機のマシンを試験導入することになり、実機を操縦した現場スタッフから高い評価が上がってきたという。この現場の声が最終的な判断材料になり住友建機採用を決めた。 柳社長は「機械は買って終わりではなく、 導入後の運用が重要」と話す。住友建機のサポートによる迅速な対応と的確な提案も高い評価につながり、2024年1月には2機目のSH250-7MHを導入した。・・・・・・続きはこちら
平成商会では住友建機SH250-7MHを 2機導入しており、広大なヤードに日々納入される大小様々なスクラップをオペレーターの技術で手際よくハンドリングしている。
住友建機リサイクル紀行 Vol.42はこちらから北海道苫小牧市は、アイヌ語で「山奥に入っていく川」を表す「マコマイ」に「沼」の意味を持つ「ト」を付けたものが由来とされる。豊かな自然に囲まれた街はアクセスの良さが道内屈指だ。新千歳空港から程近く、高速道路網は札幌圏と道南・道東地区を結ぶ拠点になっている。苫小牧港の機能性を生かして製造業も発展してきた。苫小牧市で金属リサイクル業を行う岡谷エコ・アソート(本社=苫小牧市勇払、伊藤和也社長)を訪問した。
岡山エコ・アソートは、商社・岡谷鋼機によって「北海道オートスクラップセンター」として1972年に創業。2022年に創業50周年を迎えた、年商 40~50億円規模の有力リサイクラーだ。油圧シャーやシュレッダーなどの大型設備を揃える本社工場で、鉄スクラップを中心に月間5000~6000㌧を加工処理して、ユーザーに再生資源を販売している。2000年にはストック拠点の札幌事業所(札幌市白石区、約8300㎡)を開設して札幌圏の集荷機能を強化した。2005年に海上出荷拠点の苫小牧港ヤードを開設するなど国内外への供給機能も有しているが、鉄スクラップの地産地消を原則とする同社の出荷先は本社工場に隣接する電炉メーカー・清水鋼鉄苫小牧製鋼所がメインとなっている。2004年からは使用済み自動車のリサイクル事業に本格進出。解体から破砕を行う一貫処理工程で月間150~170台ほどを扱っている。
伊藤社長は2023年7月に岡谷鋼機から岡谷エコ・アソート副社長に就任。今年1月に社長に就任した。他地区のヤードを直に見てきた経験を生かして、現在はデッドスペースの有効活用など、安全性や機能性を高める新たな取り組みに着手している。2023年に操業開始から50年を迎えた会社は、次の50年を見据えた改革を続けている。伊藤社長も「ここはブレずにやっていく」と力を込め、組織の活性化や地域への貢献をテーマとして人材育成や災害対応などに注力する方針だ。・・・・・・続きはこちら
岡谷エコ・アソートは2025年4月現在、 本社工場にSH330LC-7(2機)とSH250-7 を、集荷拠点の札幌事業所にはホイールタイプのSW350-7を導入している。
住友建機リサイクル紀行 Vol.43はこちらから宮崎県都城市は宮崎市に次ぐ県内2番目の主要都市で、鹿児島県にも近い地域柄から薩摩文化も混在し、芋焼酎の生産においても全国的に有名な街だ。 近年は市が移住者の積極的な受入れを図っており、2024年には13 年ぶりに人口が増加した稀な地方都市でもある。都城エリアで鉄リサイクルや自動車リサイクル事業を手掛けるエース金属(本社=都城市都北町、里見義明社長)は、業容の変化を続けながら、時代の変化に対応している。
都城エリアに3拠点を構えるエース金属は、鉄リサイク ル事業を主力に非鉄金属や自動車リサイクル、中古部品販売事業を手掛ける老舗リサイクラーだ。月間800~1000㌧を扱う鉄スクラップは宮崎県の全域から老廃・加工品が集まり、油圧シャーなどで加工した鉄スクラップを製鋼原料として県内シッパーなどの需要家に供給している。会社は1967年、高校を卒業した里見社長が「里見商店」を立ち上げ創業した。当 時は車社会が本格的に到来する前の時代だ。車道にはオート三輪が走り、都城エリアの移動手段はバイクが主流だったという。里見商店の事業もバイク由来のスクラップや部品の販売を主力としていた。その後、経済成長とともに地域で自動車の普及が加速し、自動車由来の解体や部品販売が拡大。ユーザー数も年々増加した。バブル期には月間100~200台の使用済み自動車を取り扱い、自動車部品を買い付けに来るユーザーの範囲は宮崎市から鹿児島県国分市に至るエリアに広がった。自動車事業の成長を期に1997年に社名を「オートパーツシステム」に改称。2000年代に入ると、インターネットや販売システムの普及にともない、ユーザーの対象は全国へと広がっていった。
地域に根差した事業で実績を重ねつつ、積極的な展開を続けるエース金属は、宮崎県内での新たな事業所の出店も検討しながら、スクラップ事業の強化を続けていく方針だ。しかし、スクラップ発生を左右する人口の大幅な回復は見込めず、宮崎県内のスクラップ発生量は他県と同様に減少傾向が続いている。また、近年は新興の事業者も増えており、競争の激化に拍車がかかっている。少子高齢化の進行による働き手の 減少によって人材確保も容易では ない。鉄リサイクルの事業環境は厳しさを増すが、里見社長は「お客さまに対して誠実で親切なサービスを継続することの大切さはいつの時代も変わらない」という。・・・・・・続きはこちら
SH200LC-7LM 、SH120LC-7MHを2機、SH135X-6、SH215U-2の5機の住友建機マシンは、機械解体やスクラップ荷役など、タフな作業をこなしながら、現場運用を支えている。
住友建機リサイクル紀行 Vol.44はこちらから全国69ヶ所に拠点を展開しております。
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