
住友建機リサイクル紀行_2025年発刊
住友建機製の金属リサイクル機械を導入頂いているお客様をご紹介いたします。
福島県西部の会津地方は、越後山脈と奥羽山脈に囲まれた内陸地で、歴史上では幕末の白虎隊や新選組、戊辰戦争の地としても知られる。面積5420㎢は愛知県を上回り、太平洋側と日本海側を結ぶ磐越道が東西に貫く。広大な敷地面積を有するが人口はおよそ23万人にとどまることも特徴だ。資源リサイクルをはじめ多角的な事業を行う地元貢献型の老舗企業・荒川産業グループ(本社=福島県喜多方市、荒川健吉社長)を訪れた。
年商60億円の荒川産業グループが手掛ける分野は、資源リサイクル、モビリティ、エンジニアリング、バイオマス、フードと多岐にわたる。中核企業で資源リサイクル事業を行う荒川産業が取り扱う品目も、鉄スクラップを中心に、非鉄、古紙、プラスチック、廃タイヤ、故繊維などと幅広い。喜多方、会津町北、会津一ノ堰、郡山の工場は 『All MAterial Recycle Company』の頭文字からなる『アマルク』の名称を冠している。先代社長で現・相談役の荒川洋二氏が立ち上げ、ブランド化した。文字通り 「地域で発生する全てのマテリアルをリサイクル材として取り扱っていきたい」(荒川社長)という。
荒川産業は、日本が近代国家として成長を遂げる明治26年(1893年)に、荒川重四郎氏が創業。以来130年あまり、『地域資源の発掘』 と『地域課題の解決』を一貫したテーマとしながら、地場産業の変遷やリサイクルを取り巻く制度の変化に応じて事業変容を続けてきた。・・・・・・
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荒川産業は、各拠点に導入する荷役マシンの選定において現場スタッフの声や要望を採用条件の優先項目としている。現在、アマルク会津一ノ堰(会津若松市)の主力荷役機は全てが住友建機となっている。実際にマシンをハンドリングする会津一ノ堰の小澤拓也所長は職歴20年を超える現場作業のエキスパートだ。
住友建機のマシンについて「作業を終えた後の疲労感が少ない。操作に違和感が無く、オペレータの負担を考慮した良機だ」として工場への導入を推進している。最も強調するのが、導入後の保守サー ビスへの評価だ。「営業スタッフやサービススタッフにいつも気に掛けてもらっていることが、住友建機の仕事ぶりからも伝わる。日ごろのこまめな対応が我々の安心感につながっており、現場の作業に集中することができる」と話している。
アマルク会津一ノ堰で稼働する住友建機は、SH200LC-7EC、SH200LC-7MF、 SH200-7の3機。
2025年8月に導入したSH200LC-7ECは、主にトレーラーへの荷役作業で活躍している。
794年の平安遷都から1000年以上にわたり、日本の都として栄えてきた京都は、大学や芸術の街としても知られ、伝統と新たな文化が融合する都市となっている。巖本金属(本社=京都市南区、巖本博社長)は、1957年に京都の地で創業したおよそ70 年の歴史を持つリサイクラーだ。第3回 『住友建機リサイクル紀行』(2017年5月発行)以来9年ぶりに本シリーズで同社を訪れ、巖本将煕専務に近年の事業展開や取り組みを聞いた。
京都・滋賀地区を中心に、 大阪、岐阜、福井に11カ所の金属リサイクル工場を構える巖本金属は、近畿から中部エリアを網羅してスクラップの集荷・加工・選別を行っている。車両保有台数は国内最大規模を誇り、機動力も高い国内有数のリサイクラーだ。主力の鉄スクラップは月間およそ4万㌧を取り扱っている。
滋賀県野洲市に構えるエコセンターでは、専門の機械を用いたミックスメタルの高度選別を行うほか、自社のゼロエミッションを実現するための開発研究を行っている。グループ会社では、産業廃棄物事業や映画制作・若手アーティスト育成事業を手掛けるなど、広く社会に貢献している。
サーキュラーエコノミーやカーボンニュートラルなど、国家戦略としての環境対応が進み、リサイクルビジネスの環境が大きく変化している近年は、取り引きにおける透明性の向上を図るとともに、高品位スクラップの生成を目指すスキームなどにも積極的に参画している。2023年12月には、大手ゼネコンと電炉3社と連携した鉄スクラップ循環サイクル「サーキュラーデザインビルド」の推進を発表した。このほかにも工場発生スクラップの循環などで従来に無い鉄スクラップ流通の構築を図るなど、リサイクルの「質」に重きを置いた事業展開への移行が進んでいる。
巖本金属の巖本将煕専務は、 企業の持続的な発展には働くスタッフの力が欠かせないとした上で「社員にやりがいや働きがいを持って、胸を張って勤めてもらえる組織でありたい」と話す。会社としても新時代に対応した制度への変革を進めているところだ。人事評価は、経営側からの評価のほか社員からの評価も取り入れるなど透明性と公平性を高めたものに変わった。能力や意欲が高い人材は積極的な登用を行っており、現在は40代の工場長も増えているという。 法律の改正に順守しながら労働時間の見直しも図っている。・・・・・・続きはこちら
大阪工場で稼働するSW350-7はホイール式のマテリアルハンドリング機だ。ホイール走行の円滑な移動で油圧シャーへの母材投入など工場内の荷捌きを行っている。
住友建機リサイクル紀行 Vol.48はこちらから
2019年夏に住友建機リサイクル紀行で初めて訪れた、泉金属商会(本社=愛媛県新居浜市、岩下侑司社長)は、江戸時代から住友グループと深い関わりを持つ愛媛県新居浜市に本社と工場を構える老舗のリサイクラーだ。前回訪問時から7年の間にも設備の更新など投資を続けて、スクラップや廃棄物の処理能力を拡張してきた。資源リサイクルを追及するとともに、近年は本業に付随する新規事業も展開しながら商売の領域を広げている。
泉金属商会は、産業廃棄物の収集・運搬・処分を手掛ける「資源リサイクル」、鉄・ 非鉄・使用済自動車全般の原料加工事業を行う「金属リサイクル」を中核として、近年は「RPF(固形燃料)」、「銅の保管(倉庫業)」を加えた4つの事業を展開している。
阿島工場で扱う鉄スクラップの月間処理量はおよそ1500㌧。2024年に主要加工設備の油圧シャーを更新し、処理能力を従来比1.5倍に拡張した。トラック輸送のほか、阿島工場に隣接する荷役バースからは艀(はしけ)や199総トン型の貨物船を用いて、九州から関西の鉄鋼メーカーへ鉄スクラップ(製鉄原料)を出荷している。
設備投資に伴う処理能力の拡張によって、鉄リサイクル 事業においては大型物件の取り扱いも可能となった。既に大型プラントなどの処理実績を複数持つ。新規の案件においても泉金属商会の仕事ぶりが評判を呼び、次の案件につながるという正の連鎖も生まれている。・・・・・・続きはこちら
泉金属商会では金属スクラップを扱う阿島工場と廃棄物を扱う多喜浜工場に 計12機の住友建機マシンを導入している。阿島工場のマシンは湾岸での荷役 作業にも活用している。
住友建機リサイクル紀行 Vol.49はこちらから
2017年1月にスタートした『住友建機リサイクル紀行』は、今回で50 回目を迎えた。これまで50回にわたるリサイクル事業者への訪問・取材を通じて、住友建機販売と日刊市况通信は事業環境の変化や次世代への継承など、様々な変遷を見 続けてきた。記念回となった今号は、福岡県南部で資源リサイクルを展開する甲斐田メタリックス(本社=福岡県柳川市、甲斐田大翔社長)を訪れ、リサイクル事業者としての強みや業に対する思いを聞いた。
甲斐田メタリックスは、1958年に個人開業で設立した70年近くの歴史を持つ老舗リサイクラーだ。1984年 に『甲斐田商店』として法人化。1995年に現社名に改称した。福岡県南部、筑後地区、佐賀地区、熊本北部の荒尾・玉名をサービスの対象エリアとして、鉄・非鉄類の金属リサイクルや産業廃棄物の 中間処理事業を展開。関連会社の『M・Kライン』で一般貨物運送業も手掛けながら、福岡・柳川における有力資源リサイクル企業としての地位を確立している。
主力事業の鉄スクラップは月間およそ3000㌧を取り扱っている。周辺には新断やダライ粉などが発生する工場も所在しており、各現場への定期的な引き取りも行う。鉄スクラップは、本社工場内の油圧シャー(切断圧1250 ㌧)やプレス機などの加工設備を用いて製鋼原料に加工し、九州一円の鉄鋼メーカーに納入している。
前社長の甲斐田久信氏(現会長)は「この仕事のイメージを変えたい」との考えを常々持っていたという。甲斐田メタリックスにはその思いが 随所に見受けられる。
清潔感や開放感を感じられる本社建屋は、6年前に本社工場に隣接する用地を取得した際に、既設の倉庫を改装したものという。木で覆う高い天井にその名残が感じられるものの、数々のアート作品に囲まれた室内は、明るく、開放的な空間になっている。スクラップを扱う現場も清掃や整理整頓がなされている。使用する重機類は新車のような輝きを放っている・・・・・・続きはこちら
油圧シャーで切断加工を行う建屋内ではSH330LC-7MHとSH200LC-7LMの2機が稼働。油圧シャーに投入する母材や加工後の製鋼原料を手際よく荷捌きしている。
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