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森友vol.17 有限会社サンワーク三浦(秋田県)_2025年10月発刊

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森友vol.17 有限会社サンワーク三浦(秋田県)_2025年10月発刊
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有限会社サンワーク三浦

新しい技術と発想で未来の林業を築く

 有限会社サンワーク三浦が所在する秋田市は、秋田県の県庁所在地であり、人口は29万3千人余り、県の人口の3分の1を占める政治・経済・文化の中心である。 高い緯度から雪国のイメージを持っていたが、日本海の沿岸部は冬の降水量は少なく積雪も20cm程度だという。 取材に向かう車窓から見える里山の杉も、 豪雪地に見られる根曲がりなどなく真っ直ぐに天に向かって伸びている。
有限会社サンワーク三浦は、現社長が大学卒業後、故郷に帰ってくる事を機に設立した法人であるという。 社長の父上である前代表が「太陽のもとで元気に働く」ことを願ったネーミングだそうだ。産業が少なく、細々と代々繋いできた仕事が、「太陽のもとで元気に働き続け」今日まで27年を経て、現在は社員15名、素材生産高23000㎥の規模に成長した経緯や背景を 代表取締役三浦正行氏に取材させていただいた。


秋田県秋田市

「弊社の社員は若い人が多いですね。15名のうち、8名が20代。平均年齢も32歳くらいです。林業大学校からインターン指名で来ていた3名が入社していますし、若い社員がその知人を連れてきたりとか色々ですが、若い人材の確保に苦労は感じていません。ただ若い社員が多いので、安全には特に気を使っています。何が起こるかわからないので、すべての仕事を危ないと考えて怖がってやって欲しいと思っています。
 施業のエリアは、会社から1時間以内、3 ~ 4人の3班に分かれて現場に向かいます。 施業地は100%民有林です。営業専任の社員が山主さんを回って仕事を請けています。管理面積は自社山も含めて1000h a くらい。 以前は間伐が多かったのですが、今は皆伐主体です。そして県が再造林を推進しているので再造林率100%を目指して年間20ha ~30haを植林しています。自社分の苗木くらいは自社で作ろうと思い立ち、種苗組合で講義を受け、ハウス2棟分程度の広さで3年前から育てています。森林資源を循環させることの大切さは身を持って感じます。 実際私が今日伐っている木は祖父が植えた木なのだから、私は私の孫世代のために植林することが使命だと思っています。

引用: 森友vol.17(2025年10月発刊)

秋田市の樹種はスギです。50年生から 70年生が主体で、直径の平均が40cmから50cmくらいになります。作業の効率化 を計るためには、高性能林業機は必需です。ハーベスタを4台所有していますが、全機住 友製になりました。選定理由は、社員からの高い評価です。操作性が高く、パワーもある、 燃費も良いので、住友の機械を購入し続けて欲しいという要望が出ているからです。
 会社の将来的な展望として、こなせる仕事量は現在の人員ではMAXで、事業拡大のためには人員を増やす必要があると思っています。ただ、民間の山は山主さんからの信頼がもっとも大切なので、単純に増員するだけでは無理が生じます。山主さんへの利益の還元はもちろんのこと、助成金の範囲内で、丁寧な仕事をして美しい山にしてお渡しすることを心がけています。急ぐことなく、地道に、確実に仕事を続けていくことで収入が良く、評判の良い、安定した企業へと高めていきたいと考えています。

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代表取締役 三浦 正行 様

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