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森友vol.17 株式会社ドウナン林業(北海道)_2025年10月発刊

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森友vol.17 株式会社ドウナン林業(北海道)_2025年10月発刊
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株式会社ドウナン林業

森づくりは人づくりから

株式会社ドウナン林業が所在する上磯郡知内町は、北海道南西部(道南地方)の渡島半島南部に位置し人口は約3700人、農林水産の第一次産業の就労従事者の多い、のどかな田園風景が広がる穏やかで落ち着いた町である。町の東は津軽海峡に面し、遠くに青森の下北半島が眺望できる。また住所地である湯の里地区は、800年前の鎌倉時代に開湯した北海道最古の温泉である知内温泉がその地名の由来となっている。株式会社ドウナン林業は、湯の里地区に於いて平成29年(2017年)に創業された新しい事業体である。開業以来8年の道のりと今後の展望などを代表取締役前田政宏氏にお話しいただいた。


北海道上磯郡

「ドウナン林業を起業する以前は父親と私と弟の3人で造林業を営んでいました。その時はチェーンソーや刈払い機を使って山の手入れをする作業をしていたのですが、私には高性能林業機を使って仕事をしたいという思いがずっとあり、その夢を叶えるために独立しました。
 その当時、知内町で林業機械の補助事業があり、それを受けて住友のSH120標準機を導入して事業を開始することができました。ただ、仕事のパートナーには恵まれず孤軍奮闘する日々を送っていた時に、北海道立北の森づくり専門学院が開校したことを知り、 第一期生の企業説明会に行きました。そこでインターカレッジで研修生を受け入れる話になり、2名の生徒さんが、弊社に3週間の研修に来る事になりました。下刈作業ばかり3週間させただけで、仕事をきちんと教えた覚えもないのですが、なぜか気に入ったみたいで研修終わりに就職したいといってくれたので雇い入れすることにしました。今年で3年目になります。あと娘婿も入社したので今は私を含めて4名で現場をしています。施業地域は、知内町と隣接する北斗市、函館市など渡島半島一円です。施業内容としては民有林や市有林、町有林などの間伐が主な仕事になります。高性能林業機は、グラップル3台とハーベスタ1台を所有しています。特に2年前にハーベスタを導入してからは仕事の効率が飛躍的に向上し、素材生産高も前年比200%にアップし8400㎥になりました。
 最近導入している機械はすべて住友製です。住友の代理店であり、私が信頼している第一自動車工業さんが勧めてくれるのが一番の理由ですが、実際乗っていて燃費も他社製より断然良いし、作業の滑らかさやパワーも申し分ありません。それに、メンテナンスも早いし、アフターサービスの良さにも感心しています。

引用: 森友vol.17(2025年10月発刊)

会社の将来的な展望については、若い社員の成長に伴って、次のステージを目指したいと思っています。北の森づくり専門学院は、基礎をしっかりと教えておられるようで、卒業生である二人の仕事振りを見ていると、長く仕事をしている私のように、慣れで我流になりかけていることを気付かせてくれることがあります。これは私にとって良い刺激です。それと同時に、このしっかりとした基礎の上に色々な経験を積ませて、一人前のフォレストワーカーに育てることが私の責任だと感じています。
ありがたいことに仕事の依頼が増えてきていますが、お金儲けのことだけ考えると仕事をこなす為に人員を増やすことが簡単な方法ですが、あえてそれはせずに、まずはじっくりと人を育てることを最優先にしようと考えています。そうして育った人材がまた、次の社員を育てる会社を作りたいと思っています。

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代表取締役 前田 政宏 様
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