
住友建機リサイクル紀行_2026年発刊
大義林研の施業の美しさ、特に作業道の仕上がりの美しさが評判になり、その施業方法を探りに福井県内の同業他社が頻繁に大義林研の現場を訪れる時期があったという。株式会社大義林研 代表取締役 大泉 雅人氏にお話を伺った。
「私は26歳の時に縁あって両親の故郷である福井県に移り、林業の世界に入りました。当時の林業は特殊伐採が中心でした。その後施業方法が手造材から高性能林業機械へと変化していきます。民間の事業体でそれらの作業経験を積み、平成24年に独立しました。現在社員は私を含め7名、そのうち2名が女性です。平均年齢は40代後半です。全員で現場に入り性別に関係なく機械に乗って施業しています。素材生産量は昨年度実績で8,000㎥になります。

高性能林業機は、グラップル3台、グラップルソー1台、ハーベスタ1台の計5台を所有しており、ベースマシンは全て住友建機製です。その他 フォワーダと木材運搬用の4tトラックを2台所有しています。
施業地域としてはほとんど福井市内で施業しています。特に福井市に限定しているのではなく、市の森林面積はみなさんが想像されるよりずっと広いので仕事量として十分まかなえているということです。樹種は 99%スギであと雑木が少しある程度です。福井は山が立っていて、雪深い土地柄なので根曲がりした木や雪折れした木が多く見られます。太い木が多いので、0.45の機械を使っています。

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為すべきことをおろそかにしないことが最善の近道
私が座右の銘としている言葉です。道ならその開設工程の一つ一つを手抜きや妥協せずに丁寧に仕上げていくこと、これが最も重要なことだと思っています。ただ、福井のような豪雪地帯では現場を仕上げるには降雪期までのスケジュール調整など高い効率性も要求されてきます。特に道づくりに関して、その作業に適した林業機械はそう多くありませんでした。そのことがいつも念頭にあり、或る時グラップルのアタッチメントで道づくりに特化した形状の掴むことで使える鋼製バケットを着想しました。
簡単に着脱可能で転圧や盛土整形の作業ができ、複数メーカーの機種に対応できる汎用性のあるバケットを作り出そうと、その形状を求めて、四六時中考察を続ける日々を過ごしました。試作品製作時もミリ単位での修正に修正を重ね、中島建機の協力を得て、構想から三年の歳月を費やして【大義バケット】を完成させました。
その後、中島建機の社長さんから『このような優れた製品は林業の発展を考えた時、独占するのではなく多くの方と共有するべきだ』とのアドバイスを受け、森林組合をはじめ他の林業事業体の施工現場で試用していただき施工性や作業効率の良さで高い好評をいただきました。その時に掘削も可能なバケットをというご意見があり、その機能を備えたバケットの製作に乗り出し、新しい機能を備えた2号機も完成に至りました。
道づくりは森林整備の根幹です。丁寧な道づくりが、その後の間伐作業を効率的に進め、将来的には主伐時の大きな財産になると確信しています。施業が終わった時、見た目に美しく、多少の雨にもびくともしない状態にして山を所有者さんへお返しすることを心がけています。所有者さんが主伐期を楽しみに迎えられるような「経済林」や「財産林」 といえる山づくりを今後も追求していきたいと思います。“為すべきことをおろそかにしない”ことを心がけつつ、新しいひらめきのヒントを模索しながら、次の世代へ引き継ぐ林業の未来のために努力していきたいと思います。」
引用: 森友vol.16(2024年11月発刊)
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