
住友建機リサイクル紀行_2026年発刊

八頭中央森林組合は県の東部に位置し、三度の合併と皇居豊明殿の天井板材を産出したことで有名な吉川地区を擁する若桜町の新規加入を経て、組合員数3,919名、管内総面積約65,000ha、人工林面積26,000ha、その中、組合員の有する面積18,000haを管轄する広域組合である。
平成19年以前は皆無に等しかった搬出間伐が、国の森林・林業再生プランに取り組んだ結果飛躍的な発展を見せている。その発展の推進役である前田組合長にお話を伺った。
「組合の管轄する地域は、古くからの林業地域や戦後植林してそのままになっている地域など様々で、当時は山の整備がほとんどできていない状態でした。今も職員に言っていますが、この組合は地域の森林管理の担い手であり、出資していただいている組合員への貢献がミッションであると。そのため組合員の方々に、間伐の必要性や将来のための森林育成や整備の大切さなどを説明し提案しました。少しずつ賛同をいただき整備を進め、平成22年5,000㎥だったのが昨年平成27年には間伐だけで60,000㎥に増えました。ただ、これでもまだ全体の12%しか手入れが済んでいません。今年から平成32年に100,000㎥を目標としたアクションプログラムを作成し、計画的な施業に取り組んでいます。その数値を達成しても整備率はまだ低いので、組合はますます頑張らねばと思っています。」

この組合の発展は、人的な努力はもちろんだが、鳥取県内でも突出した高性能林業機械の充実が一端を担っていると言える。平成19年に最初のKESLA20SHを採用いただいた時からおられるオペレーターは9,800時間運転され、現在2台目で10,000時間を超えているという。 早くからストロークタイプのKESLAを採用いただいた経緯などを清水専務理事にお聞きした。
「この地域は樹種としてスギが多いのですが、山陽側のヒノキと山陰側のスギを比較すると、スギのほうが固いのです。雪が積もる地域の木は成長が遅く、年輪が詰まっているからです。 何社かのデモ機を比較した時、引き上げた木の枝が確実に払えることを最優先にして決めました。初期のものは電気系統のトラブルもありましたが、それを差し引いても良い機械だと思います。
直近でもKESLA20SHやグラップルを購入しましたが、基本的に住友建機の代理店である福田建機さんを信頼しているからです。メンテナンスなどの対応が素晴らしいから。
機械化は今後も大切ですが、機械だけでは対応できない現場も多くあります。そのため現場には林業の匠になれと要求しています。何でもダメだと思わず何とかやってみよう、ここに頼めば何とかしてくれるという信頼が得られるように、自分だけでなく組合員の方に満足いただける存在になるよう努めようと言っています。新3Kというのですか、『きれいな現場』『気配りのある現場』『感動のある現場』。職員の意識の向上を目指し新しいテーマにしようかと思っています。」
引用: 森友vol.8(2016年10月発刊)


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