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森友vol.03 有限会社 竹田木材(石川県)_2011年11月発刊

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森友vol.03 有限会社 竹田木材(石川県)_2011年11月発刊
SH135X-3B(KESLA 25SH)

有限会社 竹田木材

山主との深い信頼関係を財産とし、
能登の地から良質な銘木を全国へ供給。

 

地引馬2頭を元手に 弱冠28歳で経営者に

アテと呼ばれる能登ヒバをはじめ、能登スギ、ヒノキなどの銘木が採れることで知られる能登半島。古くから林業の盛んなこの土地に生を受けた竹田社長が就林するきっかけは、ある日突然訪れた。岐阜の繊維メーカーで働いていた22歳のころ、個人で林業を営まれていたお父様が病に倒れ急逝。ただちに帰郷した竹田社長は家業を手伝いながら林業を学び、 6年後に28歳の若さで経営を任された。その船出は、いばらの道であったという。残されていたのは2頭の地引馬と多額の借金。ゼロどころかマイナスからのスタートであったが、妻と小さな子供のために歯を食いしばって働いた。転機は就林から10年後の平成3年に訪れた。 能登半島全域に甚大な被害をもたらした台風19号により、山林の整備事業が活性化。そのとき、竹田社長のもとに重機を携えたひとりの作業員が「ここで働かせてもらえないか」と訪ねてきたという。地引馬に限界を感じつつも、林業機械など購入する資金のなかった竹田社長はこれを快諾。潤沢な需要に恵まれるなか、会社はまたたく間に業績を伸ばした。


石川県輪島市門前町

斧のように枝を落とす 力強さに感動して

林業機械に可能性を見いだした竹田社長 は、地域に先駆けて機械化を推進した。やがて県内屈指の素材生産業者に成長した竹田木材。会社の再建という使命を果たした竹田社長は、子供たちが自立したころには引退も考えたという。しかし、いまだ叶わぬ夢があった。「いつかはハーベスタを導入したかったんです。一昨年、県森連で住友建機のデモ機を 見せてもらったのですが、斧のように枝を落とす力強さや、油圧ホースがスッキリとしていて故障の少なそうな構造に一目惚れしてしまいまして。“これだ!”と思いましたね」。 そして平成22年11月、SH135X-3B KESLA 25SHを導入。新型の1号機であった。現在、オペレータを担当するのはご子息の健一さん。自衛隊員の経歴を持つ抜群の運動神 経で、すでに手足のように操る。「乗り始めてま だ半年足らずですが、操縦しやすいので慣れるのは早かったですね。それと、伐採から集材まで1台でこなせるのでグラップルを使う手間が省ける。コストや手間の削減にも貢献してくれていますよ」。

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竹田社長夫妻

お客様本意の理念で 厚い信頼関係を構築

竹田木材が主に扱うのは、能登が誇る数々の銘木。ストローク式のSH135X-3B KESLA 25SHは樹皮を傷めることが少なく、木材の品質を損なわない点も魅力だという。同社が品質にこだわるのは利益のためだけではない。「得た利益をもとに、新たな山や樹を少しでも高い値段で購入することで、山主さんへ 還元したいと考えています。林業は山あってのものですから」。 利益の還元だけでなく、購入した樹を伐るた めに山へ入ったら、きれいに掃除してから出るように心がけているのだとか。「山主さんにとっても我々にとっても、山はかけがえのない財産。当たり前のことをしているまでです」。そう語る竹田社長と奥様のもとには絶大な信頼が集り、結果、良質な銘木が集っているという。

引用: 森友vol.3(2011年11月発刊)

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