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森友Vol.01 有限会社 二和木材(岩手県)_2009年9月発刊

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森友Vol.01 有限会社 二和木材(岩手県)_2009年9月発刊
SH120-3(KESLA 25RHS)

有限会社 二和木材

機械化が進んでも「さすが」といわれる林業マンに。
目指すはグリーンマイスター!!

 

チップショックを契機に機械化へ

小笠原社長の前職は学校の先生。それが父親の仕事を引き継ぐことになり林業の世界へと入った。昭和47年に会社組織とした二和木材だが、創業当初から苦境を迎えることになる。オイルショックだ。「とにかく一生懸命働いた。そんな記憶しか残っていない。」と小笠原社長は語る。しかし平成に入るころ安い外国材の輸入により製紙会社が国内産チップの購入を抑制した、いわゆるチップショックといわれる時代を迎えることになる。小笠原社長は「外国材に対抗するために安く材をつくるにはどうしたらよいか。それには機械化は不可欠だった。」と当時を振り返る。これを契機に導入したプロセッサから二和木材の機械化が始まった。

1-4 人
小笠原啓次郎社長

高性能林業機械の導入により作業システムを確立

二和木材では主に、一般建築材・合板材・製紙用チップを生産している。木の種類はカラマツ、アカマツ、スギ、広葉樹と多様である。年間の生産量は18,000㎥と県内では大手に入る企業だ。チップショックを契機に導入した高性能林業機械も、いまではプロセッサ、フォワーダ、グラップルなど13台の機械が稼動している。しかしハーベスタ(SH120-3 KESLA25RHS)を導入したのは2006年と、まだ日が浅い。導入の背県には間伐作業の増加もあるが、それまでプロセッサとチェンソーで行っていた伐倒作業の安全性を向上させたいという狙いもあったという。二和木材の作業員は全員、すべての機械を操作できるよう徹底した操作研修を実施している。機械化の導入により作業の改善・コスト意識の向上を図りながら、作業の簡素化と効率的な素材生産システムを確立していった。

1-4 地図岩手県岩手郡滝沢村

アッといわれるくらい仕事ができる林業マンに

二和木材には熱線の作業貝が見立つ。今回取材した現場でSH120-3 KESLA25RHSを操作する川内さんは70歳を越えたベテランだ。この機械の導人は丹内さんの意見によるものが大きかった。「送材の力強さとスピードが他社とは歴然と違っていた。しかも、太い幹でも軽々と枝払いができる。そんな性能の高さに惚れ込み、会社にこの機械の導入をお願いしました。」最近、二和木材にも高卒の新入社員が入るようになった。小笠原社長は若い従業員に対して「与えられたものをこなすだけじゃ競争には勝てない。いくら機械化が進んでも、その場その場で工夫する力を育てたい。」と言い聞かせているという。農業との兼務ではなく”林業の専門職”として、誇りを持って林業に取り組んでほしい。そしていつの日か、アッといわれるくらいの仕事ができる林業マンに育ってほしいと目を細めた。

引用: 森友vol.1(2009年9月発刊)

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