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12,350haの森林(99.4%が民有林)に囲まれた福井市美山地区は、古くから林業の盛んな地区。現在の組合員数は1,260名で、生産量は5,600㎥(うち間伐材2,600㎥)。赤身の材質で柾目が美しく、大径材として珍重される「足羽杉(あすわすぎ)」の生産地として足羽川林業地という名で全国的に知られている。そんな 業の町にふさわしく、この地域の山主は昔から施業に対して並々ならぬこだわりがある。そのひとつが、徹底した雪起しだ。この地域の雪は水分が多く重い。その重さで倒伏した植栽木を1本1本PPロープを用いて起こす。また、枝打ちも早くから励行しているため、 枝下10m~15mの無節材が多い。植栽本数が1haあたり2,000本と少ないため枝の成長が早く、丁寧に枝を打つ必要があるのだという。「曲がった材は出荷しない」という強いプライドが息づく山には、美しくまっすぐに育った杉が立ち並ぶ。林家の努力を一目で伺い知ることができる光景だ。
作業道の整備も早くから積極的に推進している。縦断勾配は極力8%以内に抑え、また、4~8tトラックが入れる道づくりを実施。大型機械を想定して道幅も3.5mを確保した。降雨時の排水を重視した整備により、8年前の福井豪雨にも崩れることなく耐えたという。そんな質の高い林業を展開してきた美山町にとって、深刻な問題となっていたのが担い手不足だ。従来はスイングヤーダとグラップルで手造材を行っていたため3K(危険・汚い・きつい)のイメージがつきまとい、若者から敬遠されてしまうのだとか。 そこで美山町森林組合が取り組んだのがハーベスタの導入だ。同組合ではローラ式とストローク式を比較検討した結果、住友建機のSH135X-3B KESLA25SHを選択した。渡辺代表理事組合長は、その理由をこのように語る。「美山の林業には、枝を打つ力の強いストローク式が向いていると感じまして。現場からもストローク式のトルクを求める声が多く、また、送材スピードもこれくらいがちょうどいいのではないかという意見もあった。レンタルで試してみたところ、 オペレータからの評価も上々でしたしね」。
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山への愛情、仕事への誇りは 機械に現れる
現場でSH135X-3B KESLA25SHを操縦 するのは、オペレータの小林さん。「枝処理能 力の高さと足回りの性能、とくに走行スピードとステアリング機能には満足しています。強 いていえばもう少しストロークが速くてもいいかなとは思いますけど、これくらいが安全で いいのかもしれませんね」。代理店の(株)中島建機・中島挙専務曰く「レンタル期間も 傷つけることなくご使用いただき、納入後1年近くになった今でもかすり傷ひとつない。小 林さんの腕はもちろん、普段からしっかりと整備を行い、現場でも丁寧に扱ってくださって いる賜物です」。美山町森林組合の林業への愛情は、機械にも注がれているようだ。
最後に渡辺代表理事組合長と高松参事が口を揃えた。「今後の材価改善も見込めないなか、当組合はただ木を出すだけではなく、付加価値を生むよう販売・加工・建築土木まで一貫した組合経営を行っている。政府には、林業家がもっと低コストで施業できるよう林業機械の研究開発に力を入れていただきたいです」。引用: 森友vol.4(2012年10月発刊)
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