住友建機リサイクル紀行_2024年発刊
平成11年4月に旧鯵ヶ沢森林組合と旧深浦町森林組合と旧岩崎村森林組合の3組合が合併し発足した、つがる森林組合。組合員は1600名を超え、県内でも中堅クラスの規模を誇るという。そんなつがる森林組合の林業は間伐を主体とし、平成24年度の生産量は協力会社も含めて20000㎥に達する。平成11年の合併当初は主に造林を手掛け ており、その後、造林事業の減少に伴い林産事業へとシフトしてきたつがる森林組合。 その変遷は、機械化を促進することにもつながった。 同組合の東海林管理部長は、機械化へのプロセスをこのように振り返る。「平成17年にグラップルとフォワーダを1台ずつ導入し、それ以降は予算の許すかぎり機械を増やしてきました。そして昨年、ついにハーベスタを導入することができました」。つがる森林組合がSH135X-3B KESLA25SHを導入したきっかけは、同機種が稼働している秋田県や岩手県の現場まで見学に行き、6名のオペレータ全員が実際に運転したことが決め手になったという。
無記名投票の結果、 満場一致にて決定
「じつは、ケスラーを見学させていただく前は別のハーベスタを検討していたのですが、ケスラーを運転した6人のオペレータにどっちのハーベスタがいいか無記名投票を行ったところ、満場一致でケスラーだったんです。どちらを選ぶかは、いうまでもありませんよね」。 オペレータがSH135X-3B KESLA25SHを指名するポイントとなったのは、ベースマシン 本体の方向に向かって縦に送材できるので材の曲がりが見えること、測尺の精度が高 いこと、周囲に危険が及ばないことの3点。導入後、SH135X-3B KESLA25SHのオペ レーションを担当した舘口さんは実際に操作した感想をこのように述べる。 「今までは枝払いや造材をチェーンソーで行っていて、冬場は雪に埋もれてしまい作業 がとても大変だったのですが、ケスラーが導入されてからは冬でもそういった作業が楽に行えるようになりました。それと、測尺が正確なので手直しの手間がかからないことや、枝打ちの力が強いので、ローラー式のように旋回をしながら送材しなくてもよいため誰でも簡単に作業を行える点もありがたいですね。最初はローラー式に比べて送材速度が遅く感じることもありましたが、枝打ち能力が高いおかげで生産性は同等レベル。むしろ、ストローク式は太い枝まで落としてくれるので、わざわざ枝打ちするために乗り降りしなくていいので助かります」。 これまで、冬の間は休業状態になることが多かったというつがる森林組合。SH135X-3B KESLA25SHの導入により、東海林管理部長は冬場の生産性向上に期待を寄せる。「以前、雪山での作業中に測尺が狂ってしまったことがあったのですが、材に積もった雪をサッと落としてから送材したところ元の正確な測尺に戻ってくれた。冬場の生産性にも大きな可能性を感じています」。
引用: 森友vol.5(2013年11月発刊)
つがる森林組合のモットーは、何よりもまずは安全第一。その理念は、林業機械の扱いやメンテナンスにも貫かれている。「とにかく私は“安全がお金で買えるのであれば投資を惜しんではいけない”と考えています。機械のメンテナンスを入念に行うことはもちろん、普段自分たちでできる機械のケアはしっかり行う。たとえば当組合では、高圧洗浄機と発電機を現場に持ち込んで、作業後にその場で洗車するよう励行しています。泥が付いたままでは重大な傷などを見逃してしまいますし、グリスアップすることもできませんから」。 同時に、東海林管理部長は機械をきれいに使うための心がけとして“ぶつけたらすぐに直す”ことを徹底している。「ぶつけて傷付いても動けばいいという人もいますが、ぶつけてもいいという意識を持った時点で安全への意識も低下してしまいます。林業現場での作業ですので傷が付くのはやむを得ませんが、それを放置しないことが大切です」。冬場の作業を模索する同組合だからこそ、この強固な安全への信念は大きな意味と価値を持つ。
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