住友建機リサイクル紀行_2024年発刊
広大な面積を持つ日南町はその9割を山林が占める森林に包まれた町。森は水や空気を育み、そして人や産業を育む大切な役割を担っている。そのような豊かな環境のなか、(株)グリーン・シャインは平成2年に造林を主とする組織として設立された。その後、 植林、育林、伐木、搬出、作業路作設などを生業に順調に業績を伸ばし、平成20年から本格的に素材生産を開始。平成24年度の素材生産量は12000㎥にのぼる。 日南町の林業はここ数年、かつてないほど活気を帯びている。きっかけとなったのが、 平成18年に森林業・木材加工業の振興、 地域の活性化、森林資源の有効活用を図るため町内の森林所有者が中心となって設立された製材工場の誕生。(株)グリーン・シャインでは、全素材生産量のうち4割を同工場へ供給しているという。「地域の林業を活性化するためにも、この製材工場を町ぐるみであげて育てようという考 えに賛同し、材の供給役を担わせてもらっています。この製材工場ができてから、当社の 機械化も一気に進みました」と語るのは、5年前から代表取締役を務められている平田社長。
プロポ仕様は 急斜面での作業も容易
素材生産を開始した当初はグラップルとスイングヤーダを各1台という構成だったが、現在ではSH75X-3Bを3台(プロポ仕様1 台、ザウルス1台、グラップル1台)のほか、2台のハーベスタを所有しているという。そのなかで、オペレータからとくに人気なのがプロポ仕様とのこと。オペレータの山本さんに、その理由を伺ってみた。 「デモ機を持ってきていただいたときにレバーを触った瞬間、いきなり手にフィットしたことを覚えています。レバーのフィット感は作業するうえで非常に重要ですからね。それに、基本的にペダルよりレバーのほう が手だけで操作できるので使いやすいと思います」。 また、プロポ仕様のメリットを最も感じるのは急斜面での作業とのこと。「ペダルの場合はどうしても足を踏ん張りながらの作業になってしまい体力的にキツい。プロポ仕様なら指先だけで微調整が可能ですので、疲労度の違いはとても大きいですね。それ以外にも、グラップルとウインチの切り替えスイッチが手元にあることも便利だと思います」。
引用: 森友vol.5(2013年11月発刊)
残存木を傷つけないよう、できるかぎり路網による搬出を心がけている(株)グリーン・ シャイン。そんな“森を大切にする気持ち”は “人を大切にする気持ち”にも反映されている。それを物語っているのが、就林を希望して同社の門を叩く若者の多さ。県内はもちろん、県外からの就林希望者も後を絶たないという。平田社長は、そういった若者を歓迎している。「島根県や兵庫県から働きにきている社員もいますし、 東京から問い合わせが来たこともあります。とくに県外 へ募集をかけているわけではないのですが、ホームページを見て当社に興味を持ってくれる人もいるようです。現在当社には13名の社員がいるのですが、そのうち4名が20代の社員です」。島根県との県境の町・境港から(株)グリー ン・シャインに就職したオペレータの手島さんもその一人。「僕の生まれ育った境港は美し い港町なのですが、大学で山から流れる水が港を潤していることを知り、山に携る仕事 がしたいと思いました。林業は僕にとって非常にやりがいのある仕事です」。 この地域は今後30年にわたり間伐材が潤沢に採れる環境にあり、さらなる生産量の拡大を見据えている平田社長。最後に、将来への展望をこのように語った。「今後は、全体として年間30000㎥の生産量を目指していきたいと思います。そのなかで林業に関心を持つ若者を育て、この町の林業の未来に貢献していけたら幸いです」。
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